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Jean-François Vilar

ジャン=フランソワ・ヴィラール
 〔1948 -〕

     【活動叢書】ファイヤール・ノワール
SOS=レイシズム、メトロポリス

【略歴】
1948年パリ生まれ。第二次大戦前後に活躍した舞台俳優・演出家のジャン・ヴィラールから筆名を借りています。教育者、ジャーナリストなどを経た後82年にファイヤール・ノワールより作家デビュー。パリのパサージュ(屋根付きの抜け道)をふらふらしていた写真家がマルセル・デュシャン作品と同じ構図に配置された女性死体を見つける場面で始まり、最後はデュシャンの名を語るテロリストたちの破壊活動に巻きこまれていく…この『死ぬのはいつも他人』がテレラマ・ロマン・ノワール賞を獲得したことで注目を浴びます。  
直後にファイヤール・ノワールが閉鎖され、2作目原稿をセリ・ノワールに持ちこむも断られたそうです。この後ロマン・ノワール叢書の外で活動を続け、一匹狼の作家として玄人筋を中心に高い評価を獲得。作家分身でもある写真家を主人公にした一連の作品を通じ、パリの歴史・社会・文化とノワールの接点を探っていきます。

【諸データ】
84年発表の『お猿が通る』を読めば疑いは消え去ってしまう。ヴィラール作品の主人公ヴィクト−ル・ブランヴィルはネストール・ビュルマの息子である(嫡子、あるいは私生児だろうか?)。
この親子関係は85年10月1日から23日までル・マタン紙に掲載された変わり者の連載小説『十月のパリ』ではっきり表明されている。作家にとっては二重の賭けだった。パリの20区を作品化する(レオ・マレでさえ途中放棄したのに)。しかも毎日午後3時までに原稿を完成させる!
「ジャン=フランソワ・ヴィラール」
『ミステリー・ガイド』
シロス社、223ページ

【長編小説】

死ぬのはいつも他人

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1982年
ファイヤール 社 (パリ)
叢書ファイヤール・ノワール19番

C'est toujours les autres qui meurent
/ Jean-François Vilar
-Paris : Editiosn Fayard.
-(Fayard Noir ; 19)
-276p. -1982.


お猿が通る

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1984年
プレス・ドゥ・ラルネサンス 社 (パリ)

Passages des singes/ Jean-François Vilar
-Paris :Presses de la Renaissance.
-1984.


非常事態

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1985年
プレス・ドゥ・ラルネサンス 社 (パリ)

Etat d'urgence/ Jean-François Vilar
-Paris :Presses de la Renaissance.
-1985.


バスティーユ・タンゴ

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1986年
プレス・ドゥ・ラルネサンス 社 (パリ)

Bastille Tango / Jean-François Vilar
-Paris :Presses de la Renaissance.
-281p. -1986.


ジェミラ

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1988年
カルマン・レヴィ 社 (パリ) 叢書SOSレイシズム

Djemila / Jean-François Vilar
-Paris : Editions Calmann-Levy.
-(SOS Racisme).
-1988.


誇張された者

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1989年
スィユ社 (パリ) 叢書フィクション&Cie

Exagérés / Jean-François Vilar
-Paris : Editions Seuil. -(Fiction & Cie).
-358p -21 x 14cm. -1989.


額を穴で穿たれた亡霊に
囲まれて私たちは進む

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1993年
スィユ社 (パリ) 叢書フィクション&Cie

Nous cheminons entourés
de fantômes aux front troués
   / Jean-François Vilar
-Paris : Editions Seuil. -(Fiction & Cie).
-475p. -21 x 14cm. -1993.


【短編(集)】

ささやかな完全犯罪

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1986年
フュチュロポリス社 (パリ)

De parfaits petits crimes / Jean-François Vilar.
-Paris :Futuropolis. -1986


ホームズとその影

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1992年
コレクショヌール出版社

Sherlock Holmes et les ombres
/ Jean-François Vilar
-Editions du Collectionneur.
1992:


カルヴェールの娘

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1997年
ラ・ヴット社 (パリ) 叢書メトロポリス

La Fille du Calvaire / Jean-François Vilar
-Paris : Editions de La Voûte.
-(Metro-Police).
-1997.


シャィヨー宮の狂人

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1997年
バレンヌ社 (パリ) 叢書「旅とポラール」

Les Fous de Chaillot / Jean-François Vilar
-Paris : Editions Baleine.
-(Tourisme et Polar).
-25p. -18 X 12 cm. -1997.


【児童文学】

パリのミミズク

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1991年
ナタン社 (パリ) 叢書アルク・アン・ポッシュ

Les Hiboux de Paris / Jean-François Vilar
-Paris : Nathan. -(Arc-en-poche).
-123p. -18 X 11 cm. -1989.


複製

ジャン=フランソワ・ヴィラール著


〔初版〕 1989年
ナタン社 (パリ) 叢書アルク・アン・ポッシュ

La Doublure / Jean-François Vilar
-Paris : Nathan. -(Arc-en-poche).
-123p. -18 X 11 cm. -1991.

 

【最終更新】 2009-06-12
Photo : "Un Témoin dans la ville" / Edouard Molinaro, 1959
] Noirs [ -フランスのもう一つの文学 by Luj, 2008 - 2010