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2010

2・3月 【新作】

ダンテック新作『メタコルテクス』公刊。『ヴィラ・ヴォルテクス』続編の形を取っています。800ページキター。ひとまずPVで予習します。もう1作、昨年末から公刊が延びていたアントワーヌ・ドールの第2長編『燃え上がるままに』は3月になりました。こちらもプロモ・ヴィデオ(作家自身も登場)で煽っています。

"Métacortex" de Dantec
& "Laisse brûler" d'Antoine Dole


 

2009

11月 【叢書】

新興出版社パリグラムが新たなコレクション「ノワール7.5」を始動させる。ロマン・スロコンブ、ラリー・ワルケルという僕好みの渋いセレクトで低迷続く仏ノワール界に活を入れられるか、乞うご期待。

Noir 7.5 chez Parigramme


11月 【展覧会】

新訳版『血の収穫』の発表、娘さんによる回想録の仏訳出版、研究書に選集の公刊・・・一年中フランスのどこかでハメットが盛り上がっていたのですが、止めを刺すようにビリポによる回顧展が開催されました。来年3月まで行われていますので、この期間にパリに立ち寄られる方は是非是非どうぞ。

2009 : L'année Hammett


8月9日 【訃報】

1982年に叢書サンギーヌでデビュー後、ロマン・ノワール、児童文学、純文学と広い領域で実力を発揮してきた作家ティエリー・ジョンケが病没。初期の挑発的な作品から90年代中盤の重厚なセリ・ノワール諸作を経て孤高の高みへと登りつめていった重要作家の一人。謹んでご冥福をお祈りいたします。

nécro/RIP : Thierry Jonquet


6月 【雑誌】

リール誌(376号)でミステリー特集号。1/3が北欧作家の特集。1/3で仏作家を扱い、D.O.A.とシェナスを筆頭とする「ニヒリズム型の新世代」を紹介。残りの1/3が英語圏作家(モー・ヘイダーやイアン・ランキン他)に割かれています。


Lire , No376, spécial polar


4月 【叢書】

すでに叢書欄でエクスプリム〔eXprim'〕を紹介しているサルバカヌ社が姉妹叢書の「エクスプリム・ノワール」を立ち上げました。フランス2局のニュース特番で取り上げられたようで、映像がデイリーモーションにアップされています。

eXprim' noir, Sarbacane


3月11日 【訃報】

小説家、劇作家、詩人、脚本家、文芸批評家…多彩な文人でセリ・ノワールからも作品を公刊しているピエール・ブルジャッド氏が癌により逝去。81才。

nécro/RIP : Pierre Bourgeade


2月 【ウェブ】

真打ち登場。『セリ・ノワールの時代』や『犯罪文学辞典』などで知られるミステリー史家、クロード・メスプレッド氏がご自身の情報サイト「47口径」を開設。

Calibre 47, Claude Mesplède


1月30日〜2月7日 【映画】

クレルモン・フェラン国際短編映画祭にエルヴェ・プリュドンが脚本に絡んだ作品(『ソレイユ・デ・テルヌ』)が出品されています。メイキング・オブ映像には作家自身も登場しています。

"Le Soleil des Ternes", Hervé Prudon


1月21日 【映画】

監督オリヴィエ・マーシャル、主演ジェラール・ ドパルデューの『ダイアモンド13』が公開される。ユーグ・パガンの名作、『死者の階』が原作となっています。

"Diamant 13", Hugues Pagan


1月9日 【書店】

南仏にミステリー、SF、幻想小説専門の書店「緑の太陽(ソレイユ・ヴェール)」がオープンしました。ブログには南仏作家のインタビューもあり。京都からだと直線距離で一万キロくらいでしょうか。行けなくはない…か。

librairie : Soleil Vert


1月7日 【新作】

去年秋から発表が延びていたダンテック新作、『遁走続くミール宇宙ステーションのジャズマン亡霊に似て』が出版される。プロン社移籍の話もあったようですが元の鞘に納まってアルバン・ミシェルより。恒例となったプロモ・ヴィデオも良い出来です。

Comme le fantôme d'un jazzman
dans la station Mir en déroute / Dantec


2008

12月1日 【ウェブ】

黒系小説とミステリーに特化した情報サイト「K-リーブル」スタート。メンバー間の役割分担、画面構成を含め雑誌をイメージした形になっています。

K-Libre


9月9日 【書店】

パリ11区にミステリー/ノワール系書籍の専門店「ミステリー最終駅」がオープンしました。プイやレナル、フェレなどがサイン会を開いて盛り上げています。

librairie : Terminus Polar


8月21日 【イベント】

アルデッシュで開催されているドキュメンタリー映画祭に併せマルチメディア作家協会(SCAM)やINA、ラジオ・フランス局などが協力し「ラジオの夜」なるイベントが開催されました。1950年代から現在に至るまでラジオを通じて公開された音源を集めた企画です。

Nuit de la radio, Scam/Sacd/Ina


7月 【メディア/ウェブ】

雑誌テレラマのサイトでミステリーを語る月2回の企画「セルクル・ポラ−ル」が始まりました。大手出版社の有名作家しか扱っていませんが、情報が早めなので重宝するかも。

Cercle Polar , Télérama


5月2日 【新作】

ガリマール社よりマンシェットの『日記』公刊。遺作や批評集まで出揃った現状、これ以上マンシェットの本は出ないだろうと思っていたのですが…あちこちで嬉しい悲鳴が上がっていました。

Manchette, Journal (1966-1974)


5月1日 【訃報】

処女作『警官殺し』(1979年)以来コンスタントに執筆活動を続け、現在でも根強い人気を誇る作家フレデリック=H・ファジャルディが病没。

nécro/RIP : Fajardie


4月30日 【叢書】

ノワール小説を漫画(BD)化したコレクションがスタートしました(リヴァージュ&キャステルマン・ノワール)。第一弾にはジム・トンプソン、ウェストレイク、ピエール・ペロー作品が含まれています。

Rivages/Casterman/Noir


4月 【叢書】

パリの出版社ラ・テンゴが新叢書「モナ・キャブリオル」を創設。同名女性を主人公とし、20人の作家がパリの20区を舞台にして作品を書くという「ル・プルプ」meets「新・パリの秘密」仕立になっています。

Mona Cabriole, La Tengo


3月 【訃報】

SF作家・翻訳家(P・K・ディック)として知られるエマニュエル・ジュアンヌが亡くなっています。フレミオンと一緒にコロネル・ドゥルッテイ名義で書いたル・ソヴィエト連作でノワールにも接点があった作家です。

nécro/RIP :
Emmanuel Jouanne
(Colonel Durruti)


2月 【ウェブ】

ウェブ・ジャーナル『RUE89』で「ル・プルプ」のブログが始まりました。複数の作家が"ル・プルプ"ことガブリエル・ルクヴルールの名前とキャラクターを借りてちょっとしたブログ記事を提供する、そんな企画になっています。

Blog : Le Poulpe, Rue 89


2007

11月 【雑誌】

インディペンデント出版社が共同運営しているサイト「イニシャル」でロマン・ノワール特集のPDF発表。フリーでダウンロードできるファイルですが、ドミニク・マノッティやジャン=ユーグ・オペルの論考を含み、他の市販雑誌と比べても遜色のない出来栄えとなっています。

Initiales : Les Dossiers "Le Roman noir"


8月19日 【訃報】

1960年代中旬から70年代中旬にセリ・ノワールで活躍、以後も完成度の高いノワール著作で愛好家を唸らせてきた作家フランシス・リック(本名イヴ・デヴィル)が病没。

nécro/RIP : Francis Ryck


7月6〜8日 【イベント】

コルシカ島のアジャクシオで「コルシカ島&地中海ポラール・フェスティヴァル」開催。ザンポニ、モンドローニ、セルジュ・スコットといった作家を招聘、サンティニら地元作家を交えて展覧会、討論会が開かれています。

Festival du polar corse et méditerranéen, Ajaccio


6月30日 【メディア】

フランスのラジオ局RFIでパスカル・デサンのインタビューが放送されました。作品世界まで踏みこんでいく内容ではなかったのですが、『残酷な自然』の一部朗読もあって意外に面白かったです。

RFI : Pascal Dessaint interview 


6月 【スキャンダル】

 『堕落少年の怒り』で推理小説大賞を獲得したカトリーヌ・フラディエですが、新作が「虚構と事実を混同している」と宗教法人「オプス・デイ(L'Opus Dei)」に訴えられました。作家と出版社に対し3万ユーロの慰謝料・謝罪を要求しています。

Procès : L'Opus Dei contre L'Après la lune


5月 【出版業界】

10日付けル・モンド・ディプロマ紙に『HB社経営危機』の記事が掲載される。資金繰りが困難となり1万5千ユーロの募金を募っています。HB社はノワール系ではパスカル・フェルール(04年度SNCF新人賞獲得)の発掘で知られています。

HB Editions en danger


3月18日 【政治】

2年以上に渡る逃亡生活を続けていた作家チェーザレ・バティスティがブラジルのコパカバーナで逮捕される。3年前と同じ衝撃が走りました。逮捕時に所有していた偽造パスポートの名義が「パトリック・モスコニ」だったそうです。

Arrestation de Battisti


3月 【出版業界】

02年に閉鎖されたバレンヌ社が活動を一時的に再開.。「ル・プルプ」は二度と出さないという条件だそうです。90年代重要作家の一人ローラン・フェティスの復帰作が目を引きました。

Relancement des Éditions de la Baleine


1月 【映画】

フレッド・ヴァルガスの作品を映画化した『早く出たなら帰りは遅く』の映画版が公開されました。

Pars vite et reviens tard - le film


2006

12月 【TV】

ユーグ・パガンが設定・脚本を担当したTVドラマ「マフィオーザ」がスタート。コルシカ島を舞台にした相当ハードな内容になっているようです

"Mafiosa, le clan", Hugues Pagan


11月 【映画】

グランジェ(『クリムゾン・リヴァー』)作品を映画化した『ストーン・カウンシル』公開。ベルッチとドゥヌーヴを配した豪華キャスト、監督はギョーム・ニクル。

"Le Concile de pierre", Guillaume Nicloux


秋 【訃報】

ネオ・ポラール期に凄みのある監獄物を発表していたアラン・デュブリューの訃報が届く。「リベル・ニゲル社から新作が出るかも」の噂を信じていたのですが…残念です。

nécro/RIP : Alain Dubrieu 


6月 【叢書】

ジャン=ベルナール・プイが短編叢書スュイット・ノワールを始めました。「初期セリ・ノワールの精神に立ち返る」という趣旨で、表紙も最初期のセリ・ノワールをイメージしています。

Nouvelle Collection : la Suite noire


6月 【ウェブ】

コルシカ島から情報を発信する「黒のコルシカ」が始まりました。コルシカ産小説の話だけをしているわけではないのですが、アルビアナ社の作品にも触れています。

Blog : Corse noire


2005

12月 【雑誌】

作家ローラン・マルタン監修により、犯罪小説専門の月刊誌『上海特急』が創刊される。予告号は無料でDL可。

Revue : Shanghaï Express


冬 【出版業界】

フランク・ティリエの『死者の部屋』が話題となり、各書店での売上げ上位に食いこむ健闘を見せる。口コミだけでこれだけの評判を呼んだ作品はパヴロフの『茶色の朝』以来です。

Thilliez : "La Cambre des morts"


9月 【出版業界】

レナル離脱後のセリ・ノワール。現行のセリ・ノワール(中型版)/ラ・ノワール(大型版)の態勢はこの秋で終了。セリ・ノワール自体を一つ大きなフォーマットにして立て直してを計るそう。

 


9月 【出版業界】

叢書「ソンブル・クリマ」でノワール界にも縁が深い出版社クリマが大手のフラマリオン・グループに買収される。

rachat des Editions Climat  


6月 【ウェブ】

仏ノワール小説とSFの情報網と中心になっていたウェブサイト「モヴェ・ジャンル」が閉鎖。個人サイトとしてはありえない規模まで膨れ上がり管理が不可能になったようです。

"Mauvais Genres", final


6月 【ウェブ】

英独伊仏西、さらに北欧まで含んだ犯罪小説を扱うオンライン・マガジン「ユーロポラール」開始。第2号でジャン=パトリック・マンシェット特集。「ユーロ」を前面に押し出した発想が新鮮でした。5ヶ国語で作っています。

Europolar


5月 【叢書】

01年に活動を停止していた犯罪小説叢書バベル・ノワール再開の報が届く。まず10月にワグヌールとフィルマン・ミュサールの新作。アクト・シュド社は06年にハードカバーのポリシエ・コレクションも発表する予定だそうです。

Babel Noir Again


5月 【叢書】

セリ・ノワール監修者を離脱したパトリック・レナルがファイヤール社でファイヤール・ノワールを再興。ドゥムーゾンとダール復刊が中心で期待はずれ。様子見です。

Fayard/Noir again


4月 【イベント】

仏国鉄(SNCF)とリヨン市の共催で「デスティネーション・ポラール」開催。パリーリヨン間の乗車中、4500冊の犯罪小説を借りることができる、というイベントでした。SNCFは良いですね。今年のポラール賞も楽しみ。

l'opération "Destination polar", SNCF 


3月 【叢書】

アミラが亡くなってから10年。ジョエル・ロスフェルド社が初期作や未発表作をまとめたシリーズ「ジャン・メケール」を開始しました。

Collecion "Jean Meckert"


2月 【批評】

アクト・シュド社が出版しているラ・パンセ・ドゥ・ミディ誌に作家セドリック・ファブルによる論考「ロマン・ノワール、未来文学」が掲載される。現在PDF形式で閲覧可能。

Article "Le roman noir, littérature d'avenir" Cédric Fabre


2004

2月 【訃報】

70年代初頭のセリ・ノワールを支えた極右アナーキスト・ノワール作家A.D.G.逝去。56才。日本でも『病める巨犬たちの夜』、『俺は暗黒小説だ』翻訳でカルト的な評価を得ている作家です。

nécro/RIP : A.D.G.


11月 【出版業界】

セリ・ノワール第3代監修者パトリック・レナルが叢書を離れる意向を発表。噂は以前からなくもなかったのですが…

 


6月 【新聞】

夏。日刊紙リュマニテが創刊百周年だそうで、記念イベントとして大規模なノワール短編の連載(「夏のポラール」)を行っていました。作家36人が集結。アルノーが良かったです。

"Polars de l'été",
Centenaire du journal 'L'Humanité'


5月 【新作】

フレッド・ヴァルガスバティスティ事件を扱った『バティスティの真実』を発表。クロード・メスプレッドやパトリック・モスコニが資料収集の協力者として参加しています。

"La Vérité sur Cesare Battisti" / Vargas


3月 【出版業界】

文学/思想系の優良出版社として定評のあったセルパンタ・プリュム社が売却される。相手はモナコに拠点を置く(一部で)悪名高い出版社ロシェ。叢書セルパン・ノワールも実質的に骨抜き状態になってしまいます。

rachat du Serpent à Plumes par les editions du Rocher


2月10日 【政治】

イタリアの亡命作家チェーザレ・バティスティが過去の事件で逮捕される。作家ソレルスからパリ市長、さらに仏伊サミットまで巻きこんだ一大事件に発展。

L'Affaire Battisti, arrestation vs contestation


1月 【スキャンダル】

(元)人気作家モーリス=G・ダンテックが極右団体を支持する内容の文章を発表。物議を醸す。

L'Affaire Dantec (encore... et hardcore)


2003

12月 【映画】

クレール・ドヴェール監督、ドパルデュー出演によるジャン=クロード・イゾ作品の映画化『迷える水夫』が公開される。

"Les Marins perdus", le film (Izzo)


4月 【スキャンダル】

02年の秋に出版されたノワール小説が原因となって著者(ブルーノ・ペレラ)が勤め先の会社を首になる事件が発生しました。4月7日付けのル・モンド紙に記事が載りました。

Bruno Perera, licencié pour avoir publié Petits meurtres entre associés (Paris, Maxima, 2002), mettant en scène la société où il travaille..


2002

11月 【CD】

大統領選の余波で大ヒットを記録していた『茶色の朝』(フランク・パブロフ)の朗読CD盤が発売されました。ジャケットをエンキ・ビラルが担当しています。

"Matin Brun", version sonore


10月 【訃報】

フルーヴ・ノワール社のポラール/SF作家カーが亡くなっています。没後に再刊された『子ウサギ』の序文で、セルジュ・ブリュソロが「この二十年で最良のロマン・ノワール作家」と書いていたのが印象的でした。

nécro/RIP : Kââ


8月 【新聞】

ル・モンド紙にロマン・スロコンブの短編「国道40号」が掲載される。84日の同紙に立派な紹介記事が載っていました。とても良く出来た好編です。

"Route 40", Slocombe


6月 【出版業界】

スィユ社が子会社バレンヌの閉鎖を決定。モヴェ・ジャンルで第一報を見たときは目が眩みました。

La Baleine, the Game is over


5月 【訃報】

ピエール・シニアックの訃報が届く。団地の自室で孤独死。遺稿が勝手に売り払われていて大騒ぎでした。

nécro, Pierre Siniac


2月 【新聞】

ニューヨーク・タイムズ紙にヤスミナ・カドラを扱った記事が掲載されました。初めて米語の翻訳が出たので宣伝の意味なのでしょうが、絶賛の内容です。

Khadra in New York Times


1月 【訃報】

ジェームズ=ハドリー・チェイスやグーディスを映画化したことで知られるフィルム・ノワール監督アンリ・ヴェルヌィユが死去。

nécro/RIP : Henri Verneuil, cinéaste


1月 【雑誌】

グルノーブルを拠点にしたノワール専門誌『黒の縁で』が創刊される。ガニョル&フラディエのインタビューなど玄人好みの内容になっています。

nouvelle revue : Au Bord du noir


2001

10月 【出版業界】

セリ・ノワールが装丁を変え、写真入フォーマットに変わる。あるオンライン・マガジンで「外面を変えるより中身を替えろ」と皮肉られる(笑)。

la Serie noire change sa peau...


10月 【雑誌】

リール誌に「仏ミステリーのABC」が掲載される。ありがちな企画ではありますが、地方主義から叢書ル・プルプ、ダンテック、ネオ・ポラールなど重要キーワードが網羅された中々の内容でした。

Magazine Lire : L'abécédaire du polar français


6月 【出版業界/雑誌】

リヴァージュ社が専門誌『ポラール』の発刊停止を発表。フィガロ紙が嬉しそうに報告していました(苦笑)。6月28日のリベラシオン紙にグェリフの説明が載っています。

nécro/RIP : Revue Polar


5月 【雑誌】

政治系雑誌ムーヴマンでポラール特集。マノッティとパガンのインタビュー掲載。

Revue Mouvements, spécial "Roman noir"


5月 【イベント】

叢書リヴァージュ・ノワール発刊15周年を記念し、小冊子『リヴァージュ/ノワールの15年』が作成される。エルロイやウェストレイクから「おめでとう」のメッセージが来ています。監督クロード・シャブロルによるグェリフ・インタビューもあり。

"15 ans de Rivages/Noir."


3月 【研究書】

辞書で有名なラルース社から犯罪小説ガイドブック 『ガイド・ドーテム』発表。偏った「ポラール百選」を掲載していたため集中砲火を浴びる。

Le Polar, guide totem, Larousse


3月 【メディア】

ラジオ局フランス・アンテールでノワール専門番組フィラントロポラール開始。

Philanthropolar, France Inter


2000

12月 【叢書/出版業界】

トゥルーズに拠点を置くリベル・ニゲル社が活動を開始、ノワール作家と漫画(BD)作家のコラボ作品をリリースし始める。

Liber Niger


秋 【メディア】

エジンバラ大学ヨーロッパ言語文化学部が発行しているオンライン・ペーパーが「ヨーロッパ推理小説」特集。6人の作家、編集者にインタビューを試みた「女性の犯罪小説?」が興味深かったです。

 


9月 【出版業界】

文字のみのデザインだったセリ・ノワールに写真入りの表紙登場(スロコンブの『ジャパニーズ・サマー』)。後の装丁変更への布石でした。

 


9月 【TV】

作家ユーグ・パガンが制作に関わった刑事物TVドラマ(「ポリス・ディトリクト」)がM6で始まる。さすが元警官のリアリズム、と話題になりました。

"Police district", Hugues Pagan


7〜9月 【新聞】

日刊紙ル・モンドでノワール短編の連載企画(毎週土曜日)。久しぶりにヴォートランが寄稿しています。

 


6月 【映画】

原作者デパント自身が監督した映画『馬鹿な奴らは皆殺し』が公開される。18禁の扱いでしたがそれでもメディアで大騒ぎになっていました。

"Baise-moi", le film (Virginie Despentes)


夏 【訃報】

フルーヴ社の人気作家フレデリック・ダール死去。新聞紙上では国民作家並みの扱いでした。

nécro, Dard(-dare) 


4月 【地方主義/スキャンダル】

ブルターニュ地方、モレーヌ島町長のマルセル・マソン氏が前年に出版された『モレーヌ島を見る者は己の苦痛を見る』(ジャン=クリストフ・パンパン著)に触れ、「島の宣伝に良くない」と非難する。4月12日付の地方紙ル・テレグラムに記事が掲載されています。

Le maire de Molène: "ce n'est pas bon pour l'île"


3月 【BD】

連続小説「ル・プルプ」の漫画(BD)化が始まる。、作品のセレクトが良くこの後確実に点数を増やしてききます。

Le Poulpe, BD


1月26日 【訃報】

ジャン=クロード・イゾ逝去。セリ・ノワールから離脱して大分経っていましたが、愛好家には特別な思い入れのある作家だけに衝撃は大きかったです。

nécro/RIP : Jean-Claude Izzo


1999

11月 【イベント】

パリの犯罪文学図書館主催による展覧会「フルーヴ・ノワール社:大衆文学の半世紀」開催。同時に発売された同名書物は多数のインタビューを含んだ貴重な資料となりました。

"Fleuve Noir, 50 ans d'édition populaire"


11月 【新聞】

エコノミスト紙にジャン=クロード・イゾを扱った記事が掲載される。

 Izzo in Economist


9月 【ウェブ】

ノワール系オンラインマガジンの草分け「ポラール・ウェブ」が閉鎖。入れ替わるように「モヴェ・ジャンル開設。

Polar Web - Mauvais Genres


7月12〜31日 【新聞】

フルーヴ・ノワール社創設50周年を記念した短編連載企画がリベラシオン紙で開かれる。テーマは「黒線」、メトロの各駅を主題にした諸作品です。冒頭に置かれたペロー作品が素晴らしかったです。

"Ligne Noire", Libé & Fleuve noir


7月 【訃報】

ブルターニュ作家で随一の力量を見せていたガブリエル・ヴィネ逝去。77才。

nécro/RIP : Gabriel Vinet


6月 【出版業界】

財政難に苦しんでいたバレンヌ社を「大手出版社が買収する」(レナル)という情報が流れる。「スィユ社だね」と皆で噂していました。

D'après les on-dits...


3月 【新聞】

ル・モンド・ディプロマティ−ク紙にカドラ作品とアルジェリア内戦を扱った論考が掲載される。 

"Le Roman noir d'une société",
Khadra, Le Monde diplomatique


1998

12月 【雑誌/論考】

プリュリエル誌にアルジェリア・ミステリ全体を総覧した論考「黒い年月、黒い小説」が掲載される。現在PDF形式で閲覧可能

Revues Plurielles
"Années noires, roman noir",
par Guy Dugas


10月 【ウェブ】

犯罪小説専門サイト「ポラール・ウェブ」に90年代ノワール屈指の短編「風の島アヴェス」が掲載される。

Vettier "Aves Sotavento" in Polar Web


10月 【雑誌】

犯罪小説専門誌「タン・ノワール」創刊。季刊。最初期は企画が充実していて面白かったです。

Revue Temps Noir


10月7日 【映画】

映画版『ル・プルプ』公開。客の入り自体は芳しくなかったのですがこれでル・プルプのイメージが決まったのかな、と思います。シェリル役のクロチルド・クローは良いですね。ドワイヨンの『ピストルと少年』に出ていたあの女優です。

Le Poulpe (Cinéma), Guillaume Nicloux


8月 【ウェブ】

フランス外務省の企画、作家ロベール・ドゥルーズ監修により「フレンチ・ポラール」の公式ホーム・ページ誕生。必要な情報はまとめていたと思うのですが…ドゥルーズが自作を宣伝していたので叩かれていました。

 


7月 【新聞】

リベラシオン紙で短編連載企画。実際にリベラシオン紙に載った事件(誘拐、強盗、脅迫、殺人…)をノワール作家が脚色するという趣旨。プリュドンとレナル、フォントノーが良かったです。

Durant l'été 1998, Libération propose ses "faits divers d'été"


1997

冬 【新聞】

リベラシオン紙で仏現代作家の紹介企画開催。ユーグ・パガン(「元刑事物語」11月25日付)、ダニエル・ペナック(「子供たちはここからどうぞ」10月20日付)など作家像を的確にまとめた優良企画でした。

 


6月 【映画】

ヤン・クーネンによる映画『ドーベルマン』公開。キャスティング、SFX、ストーリーなど丁寧に作りこまれていて面白い仕上がりとなりました。

le Dobermann, film de Jan Kounen


1月 【スキャンダル/シチュアシオニスム】

ベルトラン・デルクールがセリ・ノワールから出版した『ブロクス・ソルス』が原因となり、ドゥボール未亡人のアリスがガリマール社に謝罪要求。これが受け入れられなかったため、同社でのドゥボール作品出版契約を破棄しています。

L'Affaire Delcourt


【-】

リヴァージュ・ノワール監修者フランソワ・グェリフがヨーロッパ人として初めてエラリー・クィーン・アワードを受賞。英米系ミステリーをフランスで普及させた貢献が評価されたものです。

Ellery Queen Mystery Award , Guerif


Photo : "Classe tous risques" / Claude Sautet, 1960
] Noirs [ - フランスのもう一つの文学 by Luj, 2008 - 2010