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Les Noirs / Editions Fleuve Noir

レ・ノワール
 〔1995 - 1999〕

フルーヴ・ノワール社 (パリ)
     コンテンポラリー・フレンチ・ノワール

【概説】
新生フルーヴ・ノワール社が「ハイクオリティ」なミステリー・コレクションとして打ち出した汎欧米型のノワール叢書。発案者は同社ミステリ部長のクリスティアン・ガロ、監修責任者はナタリー・ブナ。  
スペシャル・ポリスで固定した「B級・下品・安物」のイメージを覆すべく、表紙デザインから作家ラインナップまで質重視で社運をかけてきました。表紙には叢書名が付されておらず本来は名無しのコレクションですが、愛好家では以前から「レ・ノワール」で通っていますので本サイトでもそれを踏襲しています。 
ドイツ(フランク・ゴイケ)やイタリア(アンドレア・カミレッリ)、英語圏(サンドラ・スコペトーネ)の作家紹介を一方の軸とし、他方でフランス若手作家を積極的に登用していきます。テーマ別の短編アンソロジー編纂や他メディアとのタイアップ戦略を含め95〜99年にかけてセリ・ノワールやリヴァージュ・ノワールに対抗できる作品を生み出していました。 
残念なことに旧来のフルーヴ社の愛好家全体を取りこむまでには至らなかったようで、99年末に活動を停止。同社方針で全作品は廃版、入手困難となり現在でも愛好家が探し回っている状態です。00年代に飛躍を遂げた仏ノワール作家ではマルクス・マルト、セルゲイ・ドゥノヴェツ、パスカル・ガルニエ、ジャン=ポール・ノジエール、オリヴィエ・モー。この5人の初期作がレ・ノワールから発表されていました。

【諸データ】
【1994年3月4日】
出版業界専門誌『リーヴル・エブド』に「フルーヴ・ノワール社の名称は読者には古臭いイメージがある」の発言が掲載される。当時フルーヴ社の親会社だったポッシュ・プルミエール・グループ代表者によるもので、「フルーヴ・ノワールの名前が消えるのか?」と一瞬驚かされました。名称変更はありませんでしたが、イメージ刷新の動きがこの前後から始まっていた様子が伺えます。 
 
【1995年4月10日】
『リーヴル・エブド』第153号でフルーヴ・ノワール社の文芸局長アルベール・ベンルル氏が秋に創刊予定の「ハイクオリティな」「大プロジェクト」に言及する。 
【1995年10月】
叢書第1号となる『ピンクと黒の町』公刊。7月と8月、12月を除く9ヶ月間毎月2冊発行、年間18冊のペースで動き始めています。 
【1997年】
下にリストアップした一覧は連番を付された文庫サイズですが、実際には良く似たデザインで叢書外の特別作品が幾つか出版されていました。97年、このシリーズから白地の表紙でレオ・マレの『秘密日記』が発表されています。96年にレオ・マレが亡くなった後見つかった原稿で肉筆のファクシミリを含んでいます。 
【1999年夏】
フルーヴ・ノワール社創設50周年を祝い、日刊紙リベラシオン紙で短編連載企画「黒線」が掲載される。7月12日〜31日、18人の作家が地下鉄の各駅をテーマにした作品を発表。ピエール・ペローからブラック、ドゥノヴェツ、マルト、シニアック等を挟んでアルノーで締めるラインナップ。非常に魅力的な企画でした。
【1999年12月】
叢書最終巻となる短編アンソロジー『世紀末黒物語』が発表される。クリスティアン・ガロからポラール史家クロード・メスプレッド氏に直々の依頼があって実現した企画。アモツ、デサン、パガン、ヴァルガスら13作家が寄稿。メスプレッド氏はもう一篇モーパッサンを入れようとしていたのですが出版時に外されてしまったそうです。

【作品】
『ピンクと黒の町』
ピエール・ルコズ著
『狂気の愛』
サンドラ・スコペトーネ著
(Everything You Have Is Mine)
『黒に賭けたら赤が来た』
エリック・ナイト著
(You play the black
and the red comes up)
1
01: Une ville
rose et noire
/ Pierre Le Coz [1995]
02: Tout ce qui
est à toi... / Sandra
Scoppettone [1995]
03: Rouge, impair
et manque / Eric Knight
[1995]

『3日間戦争』
フィリップ・カレーズ著
『あなたの知らない私』
ンドラ・スコペトーネ著
(I'll Be Leaving You Always)
『死んでくれ、後は引き受けた』
クリスティアン・カンビュザ著
4
04: Trois jours d'engaste
/ Philippe Carrese
[1995]
05: Je te quitterai
toujours / Sandra
Scoppettone [1995]
06: Mourez, nous ferons
le reste / Christian
Cambuzat [1996]

『棕櫚の岬』
アラン・ヌィユ著
『偽兄弟』
アトリス・ニコデム著
『刺身のツマ』
フィリップ・カレーズ著
07: Cap des palmes
/ Alain Nueil
[1996]
08: Faux frère
/ Béatrice Nicodème
[1996]
09: Filet garni
/ Philippe Carrese
[1996]

『いちばん殺したいやつ』
ローレンス・グフ著
(The Goldfish Bowl)
『エスキモー的解決法』
パスカル・ガルニエ著
『凍てついた七月』
ジョー・R・ランズデイル著
10: Poissons noyés
/ Laurence Gough
1996]
11: La Solution esquimau
/ Pascal Garnier [1996]
12: Juillet de sang
/ Joe R. Lansdale
[1996]

『狂牛病礼賛』
クリストフ・クラロ著
『ビリー・ジョー』
ジャン=ポール・ノジエ著
『小柄なパリジャン』
フランク・ゴイケ著
(Der kleine Pariser)
13: Eloge de la
vache folle
/ Christophe Claro [1996]
14: Billi Joe
/ Jean-Paul Nozière
[1996]
15: Le petit parisien
/ Frank Goyke
[1996]

『愛しの失踪人』
サンドラ・スコペトーネ著
(My Sweet Untraceable You)
『ブレイブ』
グレゴリー・マクドナルド著
『ホレス・シルバーの指』
マルクス・マルト著
17
16: Toi, ma douce
introuvable / Sandra
Scoppettone [1996]
17: The Brave
(Rafael, dernier jours)
/ Gregory McDonald
[1996]
18: Le doigt d'Horace
/ Marcus Malte
[1996]

『逃亡罪』
ベルナール・アリオ著
『コリンヌはクリスマスが嫌い』
ジャン=リュック・タフォロ著
『困難な人生』
J.-B.ナクレ著

19: Délit de fuite
/ Bernard Alliot
1996]

20: Corinne n'aimait
pas Noël
/ Jean-Luc Tafforeau
[1996]
21: La vie duraille
/ J.-B. Nacray
[1997]

『コンクリートの町
:ベトン・レ・ブリュイエール』
オリヴィエ・ペルー著
『ターゲット・プラクティス』
ニコラス・メイヤー著
(Target Practice)
『日曜日横断』
ボリス・シュレイベル著
22: Béton-les-Bruyères
/ Olivier Pelou
[1997]
23: L'honneur perdu
du Sergent Rollins
/ Nicholas Meyer
[1997]
24: La traversée
du dimanche
/ Boris Schreiber
[1997]

『サイクロン』
アラン・ヌュエイユ著
『ホット・ショッツ』
ローランス・グフ著
(Hot shots)
『蝿のおならと砂漠のお姫様』
フィリップ・カレーズ著
25: Cyclone
/ Alain Nueil
[1997]
26: Ligne dure
/ Laurence Gough
[1997]
27: Pet de mouche et
la princesse du désert
/ Philippe Carrese
[1997]

『猿の湖』
マルクス・マルト著
『もう一度電話して』
フランク・ゴイケ著
(Ruf doch mal an)
『死の場所』
パスカル・ガルニエ著著
30
28: Le lac des singes
/ Marcus Malte
[1997]
29: Mortelle déviance
/ Frank Goyke
[1997]
30: La place du mort
/ Pascal Garnier
[1997]

『潔い死を』
サンドラ・スコペトーネ著
(Let's Face The Music and Die)
『石の心を持つ女』
ヴィルジニ・ブラック著
『棺桶は抽象で
一杯にしておきました』
カー著
31
31: Toute la mort
devant nous / Sandra
Scoppettone [1997]
32: Coeur-Caillou
/ Virginie Brac
[1997]
33: On a rempli
les cercueils avec des
abstractions / Kââ
[1997]

『トリエステの朝』
エディット・クナイフル著
(Triestiner Morgen)
『悪夢のテロ』
シルヴォ・ラーテラ著
(Alptraum Terror)
『柔二で苦く』
短編アンソロジー
34: Un Matin à Trieste
/ Edith Kneifl
[1997]
35: Ultime retour
à Berlin / Silvo Lahtela
[1997]
36: Douze et amères
/ Collectif
[1997]

『人生なんて糞食らえ』
セルゲイ・ドゥノヴェツ著
『メディナ・シドニア
通りの犯罪』
サント・ピアツェッセ著
(I Delitti di via Medina-Sidonia)
『虐殺、星座』
マルクス・マルト著
39
37: La vie est une marie-salope
/ Serguei Dounovetz
[1998]
38: Les crimes de
la via Medina-Sidonia
/ Santo Piazzese [1998]
39 Carnage, constellation
/ Marcus Malte [1998]

『自動洗脳装置』
エリック・フランク・ラッセル著
(With A Strange Device)
『デス・オンナ・ナンバー
・エイト・フック』
ローレンス・ゴフ著
(Death on a No 8 Hook)
『タンゴ』
ジャン=ポール・ノジエール著
40: Les faiseurs
de crimes
/ Eric Frank Russell
[1998]
41: Mort à l'hameçon
/ Laurence Gough
[1998]
42: Tangos
/ Jean-Paul Nozière
[1998]

『微笑みを堪えて』
セルジュ・カドリュパーニ著
『アリス複数形』
短編アンソロジー
『島人』
パスカル・ガルニエ著
43 44
43: Le sourire contenu
/ Serge Quadruppani
[1998]
44: Alice au pluriel
/ Collectif
[1998]
45: Les insulaires
/ Pascal Garnier
[1998]

『テーゲルの悲劇』
フランク・ゴイケ著
(Tegeler Trauerspiel)
 『女性水先人』
アラン・ヌィユ著
『精神暗殺者』
カー著
46: Vol au dessus
d'un nid de ripoux / Frank Goyke
[1998]
47: Le navigateur
de femmes
/ Alain Nueil [1998]
48: Mental
/ Kââ
[1998]

『水の形』
アンドレア・カミレッリ著
『ささやかな幸福に罠が』
G.-J・アルノー著
『連続殺人「赤い死神」』
マリオ・スペッツィ著
49: La forme de l'eau
/ Andrea Camilleri
[1998]
50: Le petit bonheur piégé
/ G.-J. Arnaud [1998]

51: Le Violoniste vert
/ Mario Spezi
[1998]


『悪しき少年、死んだ少年』
フランク・ゴイケ著
(Dummer Junge, toter Junge)
『あんな上司は死ねばいい』
ジェイソン・スター著
『良い子』
オリヴィエ・モー著
52
52: Mauvais garçon
, garçon mort
/ Frank Goyke [1998]
53: Simple comme
un coup de fil
/ Jason Starr [1988]
54: Un bon petit gars
/ Olivier Mau
[1998]

『極端な軌跡』
ローラ・カロリス著
『オデッサでオデッセイア』
セルゲイ・ドゥノヴェツ著
『既死感』
アニエス・ダーアン著
57
55: Trajectoire extrême
/ Laura Carolis
[1999]
56: Odyssée Odessa
/ Serguei Dounovetz
[1999]
57: Déjà mort
/ Agnès Dahan
[1999]

『リゾートタウン殺人事件』
サンドラ・スコペトーネ著
(Gonna Take a Homicidal Journey)
『公害』
短編アンソロジー
『粘土の犬』
アンドレア・カミレッリ著
(Il cane di terracotta)
58: Long Island blues
/ Sandra Scoppettone
[1999]
59: Pollutions
/ Collectif
[1999]
60: Chien de faïence
/ Andrea Camilleri
[1999]

『怒りの田舎』
オリヴィエ・ペルー著
『シリアス・クライムズ』
- ローレンス・ゴフ著
(Serious crimes)
『縁に近すぎて』
パスカル・ガルニエ著
61: Rage campagne
/ Olivier Pelou
[1999]
62: Le dégré zéro
du crime
/ Laurence Gough [1999]
63: Trop près du bord
/ Pascal Garnier
[1999]

『女仕事』
マリア・グロナウ著
『水とガス』
ジャン・ジュヴェール著
『ボスからの誉め言葉』
フランク・ゴイケ著
(Grüse vom Boss)
 64: Affaire de femmes
/ Maria Gronau
1999]
65: Eau et Gaz
/ Jan Jouvert
[1999]
66: Salutations du boss
/ Frank Goyke
[1999]

『狂気と人間』
短編アンソロジー
『毎度毎度で殺してしまえ』
フィリップ・カレーズ著
『ダウン・オン・ポンス』
フレッド・ウィラード著
(Down on Ponce)
67: Des folies et des hommes
/ Collectif [1999]
68: Tue-les à chaque fois
/ Philippe Carrese
[1999]
69: Ketchup Karma
/ Fred Willard
[1999]

『第11戒』
エマニュエル・ロワ著
『世紀末黒物語』
短編アンソロジー
 
71
70: Le Onzième Commandement
/ Emmanuel Loi [1999]
71: Contes noirs
de fin de siècle
/ Collectif [1999]

 

【最終更新】 2009-06-10
Photo : "Voici le temps des assassins" / Julien Duvivier, 1955
] Noirs [ - フランスのもう一つの文学 by Luj, 2008 - 2010