Noires Racines / Editions du Masque

黒根〔ノワール・ラシーヌ〕
 〔1999 - 2000〕

マスク社 (パリ)
     恐怖症(フォビア)、シリアルキラー

【概説】
本格派ミステリやコンテンポラリーなスリラー出版を中心としているマスク社が90年代末に放った珍しいノワール叢書。作家のアンドレア=H・ジャップ自身が監修に当たっています。表紙が2パターンに分かれているのは叢書内に設置された2つのキーワード「暗殺者の自伝」、「恐怖症」と対応しているからです。  
集まってきた作家はマスク社子飼いの女性作家(ジャップ、ムーア、モンフォール、ヴィオ)やその周辺作家(オベール、タバシュニク)ですが、叢書名に付された「黒」、表紙のデザイン性、テマティークな扱いなど優れてノワール的なコレクションだったと思います。唯一の男性作家としてレナルが紛れこんでいるのも興味深いところ。単発企画の扱いだったのかもしれませんが、野心的な試みにも関わらず1年足らず、計7冊で姿を消しています。現在ではマスク社のオンライン・カタログにも載っていません。

【作品】
『女殺人者のインタビュー』
アンドレア=H・ジャップ著
『死刑執行人の記憶』
マウド・タバシュニク著
『爆弾を踏まないように』
ドミニーク=D・ヴィオ著
Entretiens avec une
tueuse / Andrea H. Japp
[1999]
La Mémoire du bourreau
/ Maud Tabachnik
[1999]
Le Pas de l'engrenage
/ Dominique D. Viau
[1999]

 『マリオネット師』
パトリック・レナル著
   
   
Le Marionnettiste
/ Patrick Raynal
[1999]
     

『恐怖症礼賛』
ブリジット・オベール著
『資格剥奪』
フランソワーズ・
モンフォール著
『壁の中で』
ヴィヴィアヌ・ムーア著
Eloge de la phobie
/ Brigitte Aubert
[2000]
 Désagrégé
/ Françoise Monfort
[2000
Intramuros
/ Viviane Moore
[2000]

 

【最終更新】 2009-06-10
Photo : "Voici le temps des assassins" / Julien Duvivier, 1955
] Noirs [ - フランスのもう一つの文学 by Luj, 2008 - 2010

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