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ラヴェンダー殺し |
シャンタル・ペルティエ著 |
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〔初版〕 1997年
バレンヌ社(パリ)
叢書ル・プルプ 41番 |
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Lavande tuera / Chantal Pelletier
-Paris: Editions Baleine.
-(Le Poulpe; 41).
-165p. -18 × 11cm. -1996. |
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「トイレの鍵を失くしたでしょ」。 |
駅前の喫茶店。経営者夫婦が口論していた。夫は不承不承トイレに向かった。ドアを開くと死体が一つ。腰を折るように女が座っていた。引いたドアと一緒に倒れ落ちてきた… |
プロヴァンス地方出身、映画女優を夢見て上京しようとしていた女性ジャニクだった。「治安の悪化」、新聞が書き立てる。密入国者の犯罪?記事を目にしたシェリルはTGVで南仏へと向かう。被害者の部屋を訪れる。警察以外に誰かが立ちよった跡があった。写真類が一切盗まれていた…。 |
ル・プルプの脇役だったシェリルが別叢書(叢書内叢書)ひとり立ちし始めたこの時期。ヘア・デザイナーという安易な設定だったため作家たちが意外に苦労していました。ペレティエは剛球一本勝負。途中でシェリルが闇討ちにあったりします。厳密な捜査と簡素さで完成度の高いミステリーになっています。 |
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