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ネクロプロセッサー |
ジャック・ヴェティエ著 |
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〔初版〕 1999年 メテリエ社(パリ)
叢書メテリエ・ノワール 11番
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Nécroporocessuer / Jacques Vettier.
-Paris: Editions Métailié.
-(Métailié Noir ; 11).
-384p. -18 × 11cm. -1999. |
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ネットで配信されていたスナフ・ムーヴィーを欧州警察(ユーロポール)がキャッチした。 |
映像は無音、唇の動きから被害者の女はフランス系と予想されていた。カナダ在住の女子大学生の失踪が報告されていた。ブレネル警視はパリからケベックに向かい、現地でのスナフ・ムーヴィー網の実態を調査し始める。 |
被害者のソフィは大学寮で静かな生活を送っていた。薬物の常習癖はなく、交友関係に異常はなかった。チャットの常連ではあった。スイス、フランス、ベルギーの「友人」とフランス語でやりとりをしていた。 |
ブレネル警視はネット上での囮り捜査を実行。モントレアル市警のヨハンヌが囮り役を引き受けた。チャット仲間のプロバイダーを探り当て、彼らの現在位置を次々と捕捉していく。 |
誤算があった。ヨハンヌ自身がネットの魔力に絡めとられていった。ブレネルとの束の間の恋愛が破局、孤独を癒すように女はチャットにのめりこんでいく。次の犠牲者、スナフ・ムーヴィーの主人公に選ばれていたのはヨハンヌだった… |
キャロル・メナニ3部作とは書き方を変えてサラっとしたネオスリラーの雰囲気を持ちこんできました。生々しい描写が得意な作家ですが、最後の残虐な暴行シーンは鳥肌が立つくらい怖かったです。仏ノワール系スリラーの金字塔の一つです。 |
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