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japp_katou

『殺人鬼を前にした女たちの肖像』
〔2001年〕

アンドレア=H・ジャップ(原作)
&カトゥ(画)
     BD、FBIプロファイル捜査官
シリアルキラー物

〔初版〕 2001年
マスク社 (パリ)
叢書「小さな殺人」

Portrait de femmes avec tueur
/ Andrea H. Japp & Katou.
-Paris: Editions du Masque.
-(Petits Meurtres).
-118p. -25 × 19cm. -2001.

10
【1コマ目】 見ての通り、死体をトロフィーのように綺麗に並べてるよ。
【2コマ目】 「暴行の痕跡は?」「あったとは思わないが。
どっちにしたって何も見つからないだろう。コンドームをつけていたんだろうし」
【3コマ目】 「他には」「とりあえずは何も無い。
早すぎだよ。明日までには細かいデータをあげておく」
【4コマ目】 「長く苦しんだのかしら?」

【あらすじ】
 今回の現場は画料工場だった。手口は同一。バラバラの肉片はトロフィーのように飾られている。マサチューセッツ州ボストン、「肉屋」と呼ばれている殺人鬼の凶行が続いていた。  
 事態悪化を受けてFBIプロファイラーのエリザベスが調査に加わった。画面上に打ち出されていく分析結果。「白人。25〜45才。街を熟知し巧みに利用。高度な知性、動きに無駄がなく、細部にこだわりを持っている」
 相棒である武闘派ルーシーと二人三脚で捜査を進めていく。被害者に共通点が見えてくる。いずれも病院関係者だった。次第に犯行はエスカレートしていく。新たに見つかった頭部には「ルーシー」の文字が描かれていた。エリザベスの電話にも謎めいた伝言が残されている。犯人からの脅しだった。直接対決が迫っていた…

【解説】
 グロ画像を使用しております。申し訳なし。プロファイリング、FBI女性捜査官、シリアルキラー。設定はありふれていますのでプラス・アルファがあるかどうかが勝負になります。  
 カトゥの表現力は中々です。「ハリウッド・クラシック・スタイル」と呼ばれる映画風の切替えを多用、カメラを縦横無尽に動かすように会話や空間移動をスムーズにつなげていきます。丁寧な資料考証でFBI事務室や遺体収容所、ボストンの通りをリアルに描きだしています。
 物語はプロットを作るのに精一杯という感じ。人物や世界の掘り下げが甘い印象が残りました。最初にプロファイリング場面があるのですが、この分析が犯人特定や動機付けの説明に役立っている訳ではありません。約束事だからいれたのね、と最後白けてしまいます。魅せる面白みがあるので個人的な採点は65点くらい。パレツキー系の質感や面白さを仏語オリジナルに求めている人はもっと高い点数をつけるのかな、と。

Photo : "The Seventh Victim" / Mark Robson, 1943
] Noirs [ - フランスのもう一つの文学 by Luj, 2008 - 2010

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