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Pierre Pelot

(ピエール・ペロー
 〔1945 -〕

     【活動叢書】スペシャル・ポリス
アングルナージュ(第2期)
サンギーヌ冷汗CVH

【略歴】
1945年ヴォージュ県生まれ。アルノー、マザラン、ブリュソロと並び、戦後仏大衆文学の核となってきた一人。66年にウェスタン小説家としてデビュー。南北戦争下のアメリカで自由を求めて戦う平和主義者ディラン・スタークの連作で名を馳せています。  
70年代初頭から別名義(シュラーニュ)でSF作品を発表。ディックやニューウェーブ系に連なる新しい感覚を仏SFに導入していきます。 
70年代末にノワール参入。故郷であるヴォ−ジュの風景が前面化してきたのもこの時期です。激しい暴力(『惨めな英雄』)、綺想系(『大地に夜が』、『沈黙の森』)、自伝的(『ナチュラル・キラー』)…作品ごとに新しい領域に挑戦していきます。
90年からは純文学に移行。「類人猿リュシー」を扱った考古学ヒューマン小説のヒットもあり、文学賞レースに絡む作家として評価を上げていきます。とはいえジャンル文学で培った筆に変貌はなく、現在でも時折ノワール色を織り交ぜた作品を発表しています。

【諸データ】
以前から周知の事実ではあるが、ピエール・シュラーニュ〔ペロー〕には語り部の才があり、本作品も非常に見事に紡がれている。
アレキサンドル・ルー
マガザン・リテレール紙69ページ。1977年10月号
『気の触れた大いなる意地悪者』書評より

幻視・幻想的、動物学的、身の毛のよだつミステリー。朝まで眠れなくなること請け合い。  
ソフィ・シェレル
『7 à Paris』誌。1987年5月。
『大地に夜が』書評より。

[...]特にね、特にこの小説を書いたときに今までとは全く違う書き方をしてみたんだ。今まで、これまでではほとんど初めてと言っていい。つまり、作品中どの一瞬たりとも読み手は登場人物が何を考えているのか分からないんだよね。一瞬たりとも、決して。人物たちが何を考えているか見えないまま。[...]僕の今回の書き方はとても映画的と言えるかもしれない。構成のプロセスが同じだからね。読み手は人物たちが何をしているのかを通じて物語を理解していくんだ[...]
2007年秋の文学賞レースに併せ、
新作発表直後のペローがインタビューに応えたもの。
タイトルへのこだわり、物語構成についての質問を含み、
ペロー作品のポイントを掴んだ良い内容となっています。

【長編小説 (ロマン・ノワールのみ)】

01

雪に鉛を撃ちこめば

ピエール・シュラーニュ (ピエール・ペロー)著


〔初版〕 1974年
フルーヴ・ノワール社(パリ)
叢書スペシャル・ポリス 1138番

Du Plomb dans la neige / Pierre Pelot
-Paris : Fleuve Noir.
-(Spécial police ; 1138).
-18 cm. -217 p. -1974.


02

気の触れた大いなる意地悪者

ピエール・シュラーニュ (ピエール・ペロー)


〔初版〕 1979年
フルーヴ・ノワール社(パリ)
叢書スペシャル・ポリス 1351番

Les Grands méchants loufs / Pierre Pelot
-Paris : Fleuve Noir.
-(Spécial police ; 1351).
-18 cm. -219p. -1979.


03

片足を引いた鴨

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1979年
GP社(パリ) 叢書グラン・アングル 45番

Les Canards boiteux / Pierre Pelot
-Paris : Editions G.P..
-(Grand Angle ; 45).
-21 cm. -187p. -1979.


04

穏やかな夏

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1980年
ケセルラン社(スイス)

L'Eté en pente douce / Pierre Pelot
-[Yverdon, Suisse] : Kesselring.
-24 cm. -204p. -1980.


05

惨めな英雄

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1982年
フルーヴ・ノワール社(パリ)
叢書アングルナージュ 48番

Pauvres zhéros / Pierre Pelot
-Paris : Fleuve Noir.
-(Engrenage ; 48).
-18 cm. -184p. -1982.


06

沈黙の森

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1982年
アルバン・ミシェル社(パリ).
叢書サンギィーヌ 9番

La Forêt muette / Pierre Pelot
-Paris : Albin Michel.
-(Sanguine ; 9)
-18 cm. -182p. -1982.


07

大地に夜が

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1983年
ドゥノエル社(パリ)
叢書「冷汗」 16番

La Nuit sur terre / Pierre Pelot
-Paris : Denoël.
-(Sueurs froides [1ère série ]; 16).
-21 cm. -206p. -1983.


08

囚人の叫び

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1983年
フルーヴ・ノワール社(パリ)
叢書アングルナージュ 77番

Le Cri du prisonnier / Pierre Pelot
-Paris : Fleuve Noir.
-(Engrenage ; 77).
-18 cm. -188p. -1983.


09

インチキ小説

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1985年
フルーヴ・ノワール社(パリ)
叢書スペシャル・ポリス 1952番

Roman toc / Pierre Pelot
-Paris : Fleuve Noir.
-(Spécial police ; 1952).
-18 cm. -180p. -1985


10

冬時間

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1985年
フルーヴ・ノワール社(パリ)
叢書スペシャル・ポリス 1956番

L'Heure d'hiver / Pierre Pelot
-Paris : Fleuve Noir.
-(Spécial police ; 1956).
-18 cm. -183p. -1985


11

踊る悪人たち

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1985年
フルーヴ・ノワール社(パリ)
叢書スペシャル・ポリス1964番

Le Méchant qui danse / Pierre Pelot
-Paris : Fleuve Noir.
-(Spécial police ; 1964).
-18 cm. -277p. -1985


12

黒根

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1985年
ドゥノエル社(パリ)
叢書「冷汗」

Noires racines / Pierre Pelot
-Paris : Denoël.
-(Sueurs froides [3ème série]).
-21 cm. -163p. -1985.


13

ナチュラル・キラー

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1985年
ヴェルティージュ社(パリ)
叢書スペシャル・ポリス 1138番

Natural killer / Pierre Pelot
-Paris : Vertiges publications.
-23 cm. -204p. -1985.


14

「私」とは言えなかった女

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1987年
プロン社(パリ)

Elle qui ne sait pas dire Je / Pierre Pelot
-Paris : Plon.
-23 cm. -247p. -1987.


15

カインから遠く離れて

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1988年
フラマリオン社(パリ)
叢書「根の通り」

Si loin de Caïn / Pierre Pelot
-Paris : Flammarion.
-(Rue Racine).
-20 cm. -284p. -1988.


16

第16ラウンド

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1990年
メシドール/ラ・ファランドル社(パリ)
叢書フランス文学

Le 16° round / Pierre Pelot
-Paris : Messidor / La Farandole.
-(LF ; 12).
-19 cm. -175p. -1990.


17

ジャングルの涙

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1991年
ラジョ社(パリ) 叢書カスカード・アヴァンチュール

Les Larmes de la jungle / Pierre Pelot
-Paris : Rageot.
-(Cascade-Aventure).
-19 cm. -124p. -1991.


18

鰯野郎の幸せは

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1993年
ドゥノエル社(パリ)
叢書「冷汗」

Le Bonheur des sardines / Pierre Pelot
-Paris : Denoël.

-(Sueurs froides [4ème serie]).
-21 cm. -190p. -1993.


19

今宵のネズミは青い

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1994年
ドゥノエル社(パリ)
叢書外作品

Ce soir les souris sont bleues / Pierre Pelot
-Paris : Denoël.
-(hors coll).
-21 cm. -383p. -1994.


20

カイマン一家も他とは変わらぬ連中だ

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1996年
ドゥノエル社(パリ)
叢書外作品

Les Caïmans sont des gens comme les autres / Pierre Pelot
-Paris : Denoël.
-(hors coll).
-21 cm. -218p. -1996.


21

通りすがりの女

ピエール・ペロー著


〔初版〕 1999年
フラマリオン社(パリ)
叢書トリバル

La Passante / Pierre Pelot
-Paris : Flammarion.
-(Tribal).
-18 cm. -87p. -1999.


22

夜を横切っていく犬たち

ピエール・ペロー著


〔初版〕 2003年
リヴァージュ社(パリ)
叢書リヴァージュ・ノワール 459番

Les Chiens qui traversent la nuit / Pierre Pelot
-Paris : Rivages.
-(Rivages/Noir ; 459).
-17 cm. -151p. -2003.


23

待ち遠しくない日曜日

ピエール・ペロー著


〔初版〕 2005年
エロイーズ・ドルメソン社(パリ)

Méchamment Dimanche / Pierre Pelot
-Paris : Editions Héloïse d'Ormesson.
-21cm. -485p. -2005.


・他に西部劇(36冊)、SF(66冊)、映画ノヴェリゼーションなどがありデビュー以来170冊に及ぶ作品を発表。SFと映画ノヴェリゼーションは邦訳が出ています。

 

【最終更新】 2009-06-11
Photo : "Un Témoin dans la ville" / Edouard Molinaro, 1959
] Noirs [ -フランスのもう一つの文学 by Luj, 2008 - 2010